【テニス】クルム伊達、再チャレンジ5年目の本音。
「あと5歳若い体がほしい」
41歳6カ月。ツアー最年長として今年も戦い続けるクルム伊達 テニスの4大メジャー・グランドスラムに次ぐプレミアマンダトリーグレードの大会であるソニーエリクソンオープンに、クルム伊達公子(WTAランキング78位、大会時)は、3年連続出場を果たした。
出場選手中最年長のクルム伊達(41歳6カ月)は、3年連続の初戦突破を目指したが、マイアミ大会で3回優勝した実績を誇る元女王、ヴィーナス・ウイリアムス(134位)が立ちはだかった。
元世界ランク1位のヴィーナスは、昨年8月下旬のUSオープンで、目や口が乾く自己免疫疾患のひとつ「シェーグレン症候群」と診断されて以来のツアー復帰戦だったが、ブランクを感じさせないプレイで、26本のウイナーを叩き込み、6-0、6-3とクルム伊達を圧倒。22本のミスを犯したクルム伊達は、肩を落として次のように試合を振り返った。
「リターンからの攻撃、ダウンザラインへの展開、自分がやるべきことをヴィーナスにやられてしまって、付け入る隙がなかった」
また、クルム伊達は、この大会で1992年以来20年ぶりとなる女子ダブルスもプレイした。ジャン・シューアイ(中国)と組んで初戦で敗れたが、1年以上が経過したジャンとのダブルスで、新しい戦術を試みている。
基本的にクルム伊達は、ダブルスをプレイする時に、ファーストサーブでもセカンドサーブでも、サーブ&ボレーに出るが、マイアミでのダブルス1回戦では、ベースラインにとどまったり、ネットプレイで前へ出たりアクセントをつけた。
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