高校ラグビー 日本代表の卵たちが「聖地」花園に集結 無敗のキャプテン、平尾誠二2世...など注目の4人 (4ページ目)
【花園に帰ってきた「フシコー」の10番】
熊本県出身の杉山が京都の高校を選んだのは、ラグビーを始めたスクールのコーチが京都工学院の大島淳史監督と縁があったから。ラグビーの強い公立高校を志望したこともあり、悩んだ末に京都工学院に進学。理数の進学コースに在籍する。
今夏は初めて、桜のエンブレムのつけたU17日本代表の10番としても躍動した。『スクール☆ウォーズ』は少ししか見たことがないが、「平尾さんのプレーは動画で見ています。(10番を背負うことは)プレッシャーはないですが、それにふさわしいプレーをしたい」と語る。
キックとランに強みを見せる姿は、まさに「平尾2世」。9年ぶりに出場する赤黒ジャージーの主軸として、花園で旋風を巻き起こせるか。
のちに日本代表となった高校生たちの多くは、この花園で強烈なインパクトを残していった。数年後にワールドカップの舞台に立つかもしれない開花直前のスター候補たちの今の姿を、ぜひ見てもらいたい。
著者プロフィール
斉藤健仁 (さいとう・けんじ)
スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に『ラグビー『観戦力』が高まる』『世界のサッカーエンブレム完全解読ブック』など多数。
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