ラグビー日本代表の顔が100回目の早明戦で魅せた! 矢崎由高が明治大の夢を粉砕 (3ページ目)
【2019年以来の「荒ぶる」を歌えるか】
気持ちを切り替えてリフレッシュし、早明戦に向けてしっかり準備できたことが、今回の好パフォーマンスにつながったのは間違いない。
「(11月23日の)早慶戦から2週間しっかり準備をして、自分には何が必要なのかをもう一度見つめ直し、いいマインドを持って試合に臨めた。今日は少しでも自分に点数を上げられる出来だったかな」
大田尾監督も「オールブラックス戦が終わったあとも連戦でコンディション調整が難しいなか、早明戦に合わせてやってくれたので、矢崎はアスリートとしてステップアップできたと思います」と目を細めた。
関東対抗戦を7戦全勝で駆け抜けた早稲田大が次に見つめる先は、2019年度以来の優勝を目指す大学選手権。今回はシード校となり、12月21日の準々決勝から参戦する。
昨年度の大学選手権、早稲田大は準々決勝で京都産業大学に28-65と大敗。年越しもできずにシーズンを終えて、当時1年生だった矢崎は目を赤く腫らした。
その悔しさを忘れるわけはなく、すでに矢崎は大学選手権に気持ちを切り替えている。
「去年は去年、今年は今年です。チームはいい方向に進んでいる途中なので、あと6週間で完結させたい。目標はあくまでも『荒ぶる』(優勝した時にのみ歌うことが許される第二部歌)を歌うこと。大学選手権の優勝です。初心に戻って練習をやっていきたい」
世界的名将のジョーンズHCに抜擢されて、わずか1年で「日本代表の顔」として大きく進化を遂げようとしている矢崎。桐蔭学園時代に続き、創部107年目を迎える「臙脂(えんじ)のジャージー」を日本一に導くことができるか。
著者プロフィール
斉藤健仁 (さいとう・けんじ)
スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に『ラグビー『観戦力』が高まる』『世界のサッカーエンブレム完全解読ブック』など多数。
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