リーチマイケルの「34歳とは思えない」パワーでチリ粉砕 イングランドとの大一番で再び「奇跡」を起こせるか? (3ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • photo by AFLO

【過去0勝10敗のイングランドに勝利するカギは?】

 いよいよ9月17日の第2戦は、予選プールDで唯一ワールドカップ優勝を経験している「ラグビーの母国」イングランド(同8位)と対戦する。

 イングランドは初戦でアルゼンチン(同6位)と対戦し、キックオフ早々にレッドカードを受けてひとり退場という状況に追い込まれた。だが、司令塔のSOジョージ・フォードがDG(ドロップゴール)を3本、PGを6本決める大活躍で、ノートライながら27-10で初戦を制した。

 昨年11月、日本は敵地でイングランドと対戦し、13-52で大敗を喫している。リーチは「前回の対戦ではアタックができなかった。ハイボールの処理もできなかったので、戦うエリアがカギになると思います」と分析した。

 これまでの成績は、日本の0勝10敗──。イングランドには過去一度も勝てていない。しかし、前々大会、前回大会と何度もアップセットを起こしてきた「ブレイブブロッサムズ」だけに、次の決戦の地ニースでも再び奇跡を起こしてくれることを期待したい。

プロフィール

  • 斉藤健仁

    斉藤健仁 (さいとう・けんじ)

    スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に『ラグビー『観戦力』が高まる』『世界のサッカーエンブレム完全解読ブック』など多数。

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