ラグビー日本代表に暗雲 稲垣啓太は負け越した国内5連戦に「ボールをロストしてしまうことが多かった」 (4ページ目)
【次のイタリア戦が調整ラスト】
ワールドカップの最終スコッド33名は、8月15日に発表される。選ばれた33名は東京でミニキャンプを行なったのちに渡欧し、8月26日に本番前の最終調整としてイタリア代表と激突。そして9月10日、チリ代表とのワールドカップ初戦を迎える。
「自分たちがやってきたことには自信を持っているので、それを信じてグラウンドで100%の準備を出せるかどうか。プレッシャーを受け止め、自分たちのやるべきことをもう一度しっかりとやりたい」
イタリア代表戦に向けて、稲垣は自分に言い聞かせるように言った。
ワールドカップまで残された時間は、そう多くはない。
個々の選手が規律の意識をより高め、自分たちの強みを生かしたスクラムを組み、アタックではキックを使いつつボールも積極的に動かす「ジャパンラグビー」を見せることができるか。イタリア代表戦では、ワールドカップ開幕に向けて期待が高まるスカッとした勝利が見たい。
著者プロフィール
斉藤健仁 (さいとう・けんじ)
スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に『ラグビー『観戦力』が高まる』『世界のサッカーエンブレム完全解読ブック』など多数。
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