2019.11.02

エディー語録はピリッと辛口。
でも、その内容はウィットに富んでいる

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 11月2日、横浜国際総合競技場にてラグビーワールドカップ決勝戦が行なわれる。

 最後の舞台に駒を進めたのは、イングランド代表(世界ランキング1位)と南アフリカ代表(同2位)。16年ぶりにイングランド代表を決勝まで導いたのは、2015年大会で日本代表を率いて「ブライトンの奇跡」を起こしたエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)である。

エディー・ジョーンズHCの発言にはいつも注目が集まる 前回大会、イングランド代表は予選プールで敗退し、ホスト国ながら初めて決勝トーナメント進出を逃すチームとなってしまった。当時、日本代表を率いていたジョーンズHCは、「イングランド代表はルーキーのコーチを選んでしまった」と発言し、大いに話題を呼んだ。

 そんな屈辱を味わった「ラグビーの母国」に2016年、イングランド代表初の外国人指導者としてジョーンズHCが就任する。ジョーンズHCは就任会見で、「イングランドは2019年のワールドカップで優勝します!」と宣言。さらには初陣の時にも、「ワールドクラスの選手はひとりもいない。でも、4年で選手たちはワールドクラスになります!」と言い放つなど、いきなりメディアを驚かせた。

 だが、その言葉は有言実行になりつつある。準決勝で3連覇のかかった「オールブラックス」ニュージーランド代表を19-7で破り、決勝へと駒を進めたのだ。なお、9回目を迎えるワールドカップ決勝の舞台で外国人指揮官が指揮をふるうのは、ジョーンズHCが初である。

 ジョーンズHCと言えば、ウィットに富むが、ちょっと毒舌――。その表現方法は日本にいた頃から耳目を集めていたが、それはイングランド代表HCになっても変わっていない。

 2016年にLO(ロック)マロ・イトジェを代表メンバーに抜擢した時には、「マロは頭がいい子だが、今はまだ(イギリスの大衆車)ボクスホールのようだ。彼をBMWにしたい。やるべきことはたくさんあるが、彼には可能性がある」と語った。イトジェはこの数年で大きく成長し、ニュージーランド代表との準決勝ではプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれている。