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姫野和樹は姫野ノートで自らを奮い立たせ、
グラディエーターのように闘う (2ページ目)

  • composition&text by Kai Tokuhara
  • photo by Takemi Yabuki[W]

──次に、姫野選手の"バイブル"についてもおうかがいしたいのですが、ラグビーをプレーする上で影響を受けている本などはありますか?

本ではありませんが、実は僕、映画の「グラディエーター」がめちゃくちゃ好きなんです。もう4、5回は観ていますね。ストーリー全体としては悲しい話なのですが、ラッセル・クロウが演じる主人公の生き様に、勝手に自分のラガーマンとしてのあるべき姿を重ねています。僕は試合前、いつも自分に向けてメッセージを送るのですが、よく「グラディエーターのように80分間闘い続けろ!」と言い聞かせています。

──もう1つ、姫野選手が普段の練習や日常生活で「これだけは欠かさずやる」と決めているルールやルーティンはありますか?

ノートをまとめること、でしょうか。練習の前後に何かしら気づいたことを毎日書き留めていますし、試合の前などは、タックルを何回決める、ボールキャリーをどれくらいする、といったような目標となる具体的な数字を明記していますね。また、「誰よりも走れ」、「誰よりも身体を張れ」、「そのための覚悟を決めろ」という自分を奮い立たせるためのメッセージもたくさん書き込んでいます。ちょっとクセは強めですが......(笑)、そんな"姫野ノート"を常に側に置いて置くようにしていますね。

(つづく)

PROFILE:姫野和樹(Kazuki HIMENO)
1994年7月27日生まれ、愛知県出身。187cm・108kg。ポジションはナンバーエイトやフランカーを務める。中学でラグビーを始め、地元の春日丘高校から大学ラグビー屈指の強豪である帝京大学を経て2017年にトップリーグ・トヨタ自動車ヴェルブリッツに加入。初年度から主将を任され、新人賞とベスト15をダブル受賞。将来の日本代表を背負って立つ存在として期待されている。

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