2019.06.05

ラグビー日本代表の落選サプライズ。
大舞台に強い山田章仁がなぜ?

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 やや驚きの落選だった――。

 6月3日、東京都内で記者会見が開かれ、9日から宮崎・シーガイアで行なわれるラグビー日本代表合宿のメンバー42名(FW26名、BK16名)が発表された。

日本代表の宮崎合宿メンバーに山田章仁の名前はなかった 7月末から続けて行なわれる国際試合、そしてその先のラグビーワールドカップに向けて、それまでの候補が約60名から42名に絞り込まれた格好だ。38歳のベテランLO(ロック)トンプソン ルーク(近鉄)が2年ぶりに選ばれた一方、2015年のワールドカップで3勝に貢献した立役者のCTB(センター)立川理道(クボタ)と、WTB(ウイング)山田章仁(NTTコミュニケーションズ)の名前は呼ばれなかった。

 日本代表を率いるニュージーランド出身のジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)は、「(代表候補選手)全員を試合で起用する」ために、スーパーラグビーのサンウルブズだけでなく、日本代表候補選手による特別編成チーム「ウルフパック」でも経験を積ませ、当落線上の選手たちにチャンスを与えた。

 立川は、練習生という立場から候補選手に昇格したものの、サンウルブズやウルフパックの試合で相手を止めきれなかったシーンが目立ち、そのパフォーマンスがマイナス評価されての落選となった。一方、ケガの影響もあった山田は、激化するバックスリー(WTBとFB=フルバックの総称)のポジション争いにより、ウルフパックでの出場は1試合のみ。ほとんどアピールすることすら叶わなかった。

 4月末に行なわれたウルフパックの試合前、山田がメンバー外になった理由を聞かれたジョセフHCは、こう説明した。

「メンバーに入るには、それにふさわしい活躍をしないといけない。山田はハイランダーズB戦でケガをしてしまい、一方で(福岡)堅樹(パナソニック)やレメキ(ロマノ ラヴァ/ホンダ)は非常にいいパフォーマンスをしている。機会を与えられたら、しっかりと実力を見せないといけない。メンバー外の選手はケガの影響か、もしくはプレッシャーがかかる立場に置かれていると理解してほしい」