2018.07.17

ラグビー転向1年半のシンデレラガール、
セブンズW杯で大暴れの予感

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 陸上からラグビーに転向して1年半のシンデレラガールが今、飛躍のときを迎えている。

「サクラセブンズ」こと女子7人制ラグビー女子日本代表は7月20日~22日、アメリカ・サンフランシスコ「AT&Tパーク」で開催されるセブンズ・ワールドカップ(W杯)に挑む。セブンズ(7人制ラグビー)はリオ五輪から正式種目となったが、セブンズW杯はオリンピックと並ぶ大会で、男子は1993年から数えて7回目、女子は2009年から始まり今回で3回目となる。

ラグビーに転向して1年半。初めての大舞台に挑む大竹風美子 日本代表としてセブンズW杯に出場する13人(直前で12人に絞られる)のうち半数は、小学校時代からラグビー競技を始めている。ただ一方で、サッカーやバスケットボールなどの他競技から転向した選手も少なくない。そのなかでも、ラグビー歴1年半で日本代表の主力まで上り詰めたのが、「もっと早く始めていればよかった!」と言う大竹風美子(おおたけ・ふみこ/日体大2年)だ。

 大竹が通っていた東京高は、陸上やラグビーの強豪校として知られている。大竹は高校3年の春、バスケットボールの授業でルールがわからず、ドリブルをせずにボールを持って走ってしまうことがあった。それを見たラグビー部の顧問の体育教諭が、大竹に「ラグビーをやってみないか?」と勧めた。それが、楕円球との出会いだった。

 父がナイジェリア人、母が日本人の大竹は、幼いころから陸上に夢中だった。中学時代は100mと200mで東京都大会を制し、男子のサニブラウン・ハキームと双璧をなす。さらに高校からは7種競技を始め、高校3年時のインターハイでは6位入賞を果たした。

 すると、「やり切った感があった」という気持ちと、リオ五輪のセブンズをテレビで初めて見たときに「東京五輪に出たい!」と感じた思いが重なり、ラグビー競技への転向を決意する。また、現在のチームメイトである桑井亜乃が陸上からの転向組だったことも、彼女の背中を押したという。