2018.06.27

W杯へ視界良好。ラグビー日本代表の
成長を帰ってきた「ハル」が実感

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 やはり、桜のジャージーの12番は「ハル」が似合う――。そう思ったファンも多かったはずだ。

 6月23日、世界ランキング11位のラグビー日本代表は、フィジカルに長けた「スクラム強国」ジョージア代表(同12位)を愛知・トヨタスタジアムに迎えた。

 6月の代表月間に入り、日本代表はイタリア代表と2度対戦して1勝1敗。来年のラグビーワールドカップを想定し、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)と選手たちは6月シリーズを勝ち越すべく、「最終決戦」としてジョージア代表戦に臨んだ。


迫力のあるプレーでチームに新しい風を送り込んだ立川理道 対戦成績は4勝1敗とリード。ただ、過去にジョージア代表とは何度も接戦を演じてきた。しかしながら今回、6度目の対戦では初めて失点を許さず、28-0と完勝。2016年の秋にジョセフHCが就任して以来、アジア勢以外との対戦では初めてとなる零封を飾った。

 そしてこの試合、満を持して登場した男がいる。それは、2015年W杯で中軸として存在感を示した「ハル」こと立川理道(たてかわ・はるみち)だ。

 現在28歳の立川はすでに54キャップを誇るも、ここ数年は小さなケガを繰り返し、今年4月には右ひざ半月板を手術。その影響もあって、イタリア代表との2連戦ではベンチ外だった。だが今回のジョージア代表戦では、昨年11月のフランス代表戦以来となる「12番」のインサイドCTB(センター)で先発の座を射止めた。

 2016年の秋は共同キャプテンも務めた立川に対し、ジョセフHCは「複数のポジションができ、リーダーでもある」と信頼も厚い。惜敗した先週のイタリア戦から先発メンバーを7人替えた指揮官は、「ゲームにインパクトを与えて、国際舞台で通用することをアピールしてほしい」と、立川らフレッシュな選手に期待を寄せた。

 立川も半年ぶりの代表戦ということで、試合前から気合いが入っていた。

「状態はすごいいい。うれしい気持ちもありますし、あとはプレーで見せるだけ。責任あるプレーを80分したい」