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サントリー、日本代表に続き、
サンウルブズでも。流大が主将デビュー (3ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 2018年、ジョセフHCがサンウルブズの指揮官も兼任するにあたり、昨年からゲームキャプテンを務めているNo.8(ナンバーエイト)ヴィリー・ブリッツに加え、共同キャプテンとしてスーパーラグビー未経験の流に白羽の矢を立てた。

「流は競争心の高い選手で、素早くて、賢くて、いいリーダー。キャプテンとしての任務を果たしていることは(サントリーや日本代表で)立証しているので、自然と彼を選んだ」

 ジョセフHCの選出理由を聞き、大きな任務を与えられた流は喜んだ。

「(キャプテンに選ばれて)ビックリしました。アジアの試合や昨年11月の日本代表の遠征でリーダーをやり、そのときのリーダーシップを見て選んだと言われました。自分では普通のことをやってきたつもりでしたが、そのあたりが評価されたことはうれしいですね」

 1月28日のサンウルブズの始動では、「スーパーラグビーで勝つためにはフィジカルとメンタルが欠かせない」として、ジョセフHCは1日4部練習というハードワークを課した。流は7ヵ国からなる計46人もの多国籍軍団の先頭に立ち、そして開幕戦の「9番」を実力で勝ち取った。

 デビュー戦を終えて、ゲームキャプテンを務めた流はこう語る。

「これからもスーパーラグビーは続くので、(善戦しながらも敗戦した)経験をプラスに捉えて、プレッシャーを感じられたのが収穫。『甘くない』ということを今日学べたので、次に活かしたいなと思います」

「サンウルブズと日本代表は別のチーム」とは言うが、コーチ陣はほぼ同じであり、メンバーの大半が日本代表であるということも十分に承知している。その先に見えるものはもちろん、2019年のラグビーワールドカップだ。

「スーパーラグビーで経験を積んで、まずは ジョセフHCらコーチ陣の信頼を勝ち取ること。そして、そこでのスキルアップが(日本代表に)つながると思ってやっています」

 スーパーラグビーで結果を残すことが、日本代表の「9番」の道へと続いていく。

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