さあ花園。東福岡の「飛び級ラガーマン」を止められるヤツはいるか? (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 そのヒガシの中心選手はキャプテンのNo.8(ナンバーエイト)福井翔大(しょうた/3年)だ。身長185cm・体重90kgの恵まれた体格を誇り、かつ手足が長いため、同じ高校生ではなかなか福井の突破を止められないだろう。

 今年度のU20日本代表に高校生ながら唯一「飛び級」で選ばれ、しかもWTB(ウイング)として試合に出場した逸材である。来春からは強豪大学への進学と悩んだ末に、ワールドカップやオリンピックを視野に「挑戦できるなら日本最高の舞台で」と、トップリーグの強豪パナソニックワイルドナイツに入団する。

 ほかにも、SO(スタンドオフ)丸山凜太朗(3年)はボールをしっかりと左右に動かす判断力とパスに長けており、PR(プロップ)小林賢太(3年)はFWの第一列ながら突破力があり、片手のバックフリップパスもうまい。テンポが速く、端から端に、時には自陣奧深くからでもボールを動かすヒガシのラグビーを封じるのは至難の業(わざ)だろう。

 そんな東福岡を倒す最右翼といえば、やはり東日本で唯一のAシードに選ばれた桐蔭学園(神奈川)となるだろう。高校日本代表候補は東福岡に次ぐ9人が選ばれており、春の選抜大会では6試合で6トライしか許さず、全勝で駆け抜けて初の単独全国優勝を果たした。

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