復帰すぐトライで大暴れ。リーチ マイケルが魂に火をつけて帰ってきた (3ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 ただ、昨年6月は右手親指の負傷により、日本代表への参加を辞退。さらに昨年11月の欧州遠征も、その2ヵ月前に就任したばかりのジョセフHCに「2019年には必要だ」と代表入りをオファーされたが、「今後、日本代表に呼ばれないリスクもある危険な判断でしたが、断りました。もし今後(日本代表)呼んでくれないということになったら、違う目標を立てないといけないですね......」と不参加を決めていた。

 その理由について、リーチはこう振り返る。

「このまま2019年まで3年間突っ走って、日本代表で戦うのは無理でした」

 昨年の秋ごろからリーチの心身は、特にメンタル面で限界を迎えていたという。

 東海大学3年の2008年から日本代表に身を置き、特に2014年からはトップリーグとスーパーラグビー、さらに日本代表の北米遠征をこなし、そして2015年のワールドカップ・イングランド大会へと突入。大会終了後もトップリーグとスーパーラグビーが始まり、常に身体を張り続けていた。また、グラウンドを離れれば、多くのメディアからの取材に連日、応じなければならない環境だった。一度、リセットしたいと思うのは当然のことだろう。

3 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る