代表デビュー戦で主将のリーダー力。流大はラグビーW杯に生き残れるか (4ページ目)

  • 向風見也●文 text by Mukai Fumiya
  • 井田新輔●写真 photo by Ida Shinsuke

 連携ミスから大きく突破される場面もあったが、この試合を80-10で制した。さらに5月6日、13日に行なわれた第3戦、第4戦では、香港代表に29-17、16-0と苦しみながらも勝利。「いい展開ではなかった」と流は課題を挙げたが、優勝という結果を残した。

「あらためて日本を代表する責任の重さを感じた。そこを自分のプライドとして持ちたいです」

 2019年のワールドカップに向け、日本代表のスクラムハーフは激しい競争を繰り広げている。2016年からスーパーラグビーへ挑んでいる日本のサンウルブズには、日本人初のスーパーラグビープレーヤーである田中史朗をはじめ、5人の代表経験者がいる。流にとって、出世への道のりは厳しく、そして長い。それでも流はこう力を込めた。

「ジェイミーのラグビーはよくキックを使うのですが、そこは僕の強みです」

 2019年のワールドカップで流は日本代表入りし、プレーヤーとしてフィールドに立っているのだろうか。ジョセフHCがリーダーに指名した男の挑戦が始まる。

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