引退した陰の主将・廣瀬俊朗が語る「日本ラグビーに必要なもの」 (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text&photo by Saito Kenji

――最後に、引退後の廣瀬さんのどんなところに注目してほしいですか。

廣瀬 ラグビー選手をずっとやってきましたが、コーチングにしろ、マネジメントにしろ、素人に近いので、勉強の数年間になると思います。選手会の立ち上げやラグビーのクリニックなどはやりますが、それ以外のところで経験を積んでいきたいですね。とりあえず、僕はこれからそんなに表舞台に立つ立場ではなくなり、何年間かは修行していますから、また数年後にお会いしましょう!

 今後は指導者として一流の道を目指すのか、それとも日本ラグビーを良くするためにマネジメント側の分野で力を発揮するのか。はたまた、もっと大きな立場に立ち、日本のラグビー界だけでなく、スポーツ界の振興に貢献する人物になるのか。いずれにせよ、キャプテン経験から培った行動力とカリスマ性で、廣瀬俊朗は日本ラグビー界にとって欠かせない人物へと成長を遂げるに違いない――。


【profile】
廣瀬俊朗(ひろせ・としあき)
1981年10月17日生まれ、大阪府出身。吹田ラグビースクールでラグビーを始め、北野高校、慶應義塾大学を経て、東芝ブレイブルーパスに入団。2007年に日本代表に初選出され、同年の香港戦で初キャップを獲得する。2012年、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチから主将に任命され、ウェールズとのテストマッチで金星を挙げるなど貢献。2015年のワールドカップメンバーにも選出される。173センチ・82キロ。キャップ数28。ポジションはスタンドオフ、ウイング。


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