【ラグビー】清宮克幸が提言。「W杯予選リーグ敗退なら責任を取るべき」 (2ページ目)

  • 斉藤健仁●文 text by Saito Kenji
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

――2試合目は、中3日でスコットランド代表と対戦します。

清宮 僕は中3日という悪影響はないと思っています。前からわかっているし、気持ちも入っていますし、準備もしているはずです。選手たちは何とか頑張れると思いますよ。
 スコットランド代表はシックスネーションズ(※1)からどのくらいチームが成長しているか、ですね。いろんなことをやろうとしていた印象がありますし、ワールドカップでも、もしそうだったら逆にチャンスです。ただ、本番は伝統的な強みを出して、シンプルに戦ってくると予想しています。そうなると日本代表にとっては結構、しんどい展開になります。
 しかし、日本代表がスコットランド代表に勝つことになれば、1989年に日本代表がスコットランドXV(※2)に勝利したように、その勝利にはラグビーの魅力が散りばめられているような試合になるはずです。そして、最後は攻められていても、我慢してしっかり止めて勝つでしょう。
※1 イングランド、スコットランド、アイルランド、ウェールズ、フランス、イタリアのヨーロッパの強豪6カ国が参加して、毎年行なわれる国際ラグビー大会
※2 スコットランド選抜。キャップ対象外の国際試合を意味する

――予選プール3戦目は中9日空いてサモア代表戦です。

清宮 サモア代表戦は、どちらに転んでもかなりポジティブに戦えそうですね。2連敗していても開き直ればいいわけだし、初戦、2戦目で勝利していれば...。もう説明は要りませんね。やはりワールドカップの大舞台なので、選手たちは一つ一つの試合に対して、命がけで戦おうとするでしょう。2試合目までがすべて、というのは指揮官側の話であって、日本ラグビーとしてはサモア代表に勝ったとしても、ものすごく大きな意味を持つし、世界的なニュースになります。最後のアメリカ代表戦だって、アメリカ代表はセブンズのワールドシリーズで優勝するくらいですから、怖い存在です。

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