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【ラグビー】円熟のアタッキング。
日本代表強化につながるサントリーの優勝 (3ページ目)

  • 松瀬学●取材・文 text by Matsuse Manabu
  • 井田新輔、産経新聞/Getty Images●撮影 photo by Ida Shinsuke,Sankeishinbun/Getty Images

サントリーのエディ・ジョーンズヘッドコーチ。4月から日本代表を率いるサントリーのエディ・ジョーンズヘッドコーチ。4月から日本代表を率いる
「素晴らしい」とエディは優勝を喜んだ。冗談口調で選手の成長を認める。

「全員がプロのように練習に励んでいます。会社の仕事はあまりしてないでしょうが。ははは。よりフィジカル、フレキシブルなチームになりました」

 目標は、日本選手権との2冠である。だから、この日は胴上げもなく、直後の円陣では「次の東芝に勝つ。もうひとつ、タイトルをとろう」と呼び掛けた。

 エディは4月から、日本代表のヘッドコーチとなる。選手たちは花道を飾ろうと意気込み、エディは選手のレベルアップを目論む。

 佐々木だけでなく、フッカー青木佑輔、プロップ畠山健介、ロック真壁伸弥、ナンバー8竹本隼太郎、SH日和佐篤、CTB平、CTBニコラス・ライアン、WTB小野沢宏時、FB有賀。日本代表候補はわんさといる。

 この優勝から、日本代表につながるものは、と聞けば、エディは「勝つこと」と日本語で即答した。英語で続ける。

「きょうのサントリーの選手を見れば、どれほど勝ちたかったかわかるでしょう。日本代表になっても、相手がオールブラックス(ニュージーランド代表)でも香港でも、ほんとうに勝つという強い意志を持って戦うことが大事なんです。プライドを持ちながら、プレイすることが必要なんです」

 願わくは、桜(日本代表)のプライドの復活を。サントリーが、いや春からジャパンのヘッドコーチに就任するエディが、どん底の日本ラグビーに光を当てる。そう信じたい。

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