町田瑠唯×志田千陽「パートナーとケンカしない?」「全然ありましたよ。ただ、私生活においてはないです」 (3ページ目)
【カバーし合えるのがチームスポーツのよさ】
志田 私はダブルスをやってきて10年ぐらい同じパートナーと組んでいるんですけど、コミュニケーションを取るのは大事だと理解しつつも、やっぱり人と人なので、互いのモチベーションやコンディションが一致するのが年に何回あるかなって感じなんです。
片方が本調子じゃない時、カバーし合うのがダブルスの面白さなのですが、町田さんの場合、それがコート上に5人いて、それ以外の選手もいるわけですよね。大人数でひとつのモノを作り上げていくのは、本当にリスペクトしかないんですけど、コミュニケーションを取る際に何を気にしているのかなって。
町田 たとえば、いま所属しているチームにはいろんなタイプのリーダーがいるんです。キャプテンはチーム全体を見て必要なことをチームメイトに伝えて、別のリーダーは個別に選手と話してコミュニケーションを取ったりしていますね。そして私は、一人ひとりと向き合って話を聞いたりしています。
うちは15人ぐらいメンバーがいるんですけど、誰かひとりが全体を引っ張るというよりは、各々が関係性をもってチームが動いている感じですね。ただ、私も年長になってきたので、付き合いも長くなって信頼関係ができている選手にはビシッとストレートにモノを伝えられるんですけど、最近の若い選手はけっこう難しかったりします(苦笑)。
志田 ああ、難しいですねえ。
町田 本当に考え方が違うというか、でも、そこでこっちがあきらめてしまうのではなく、タイミングを見計らって声がけをしたり、ご飯やカフェに一緒にいったり、時にドライブなんかも行ってコミュニケーションを取るようにしていますよ。
志田 えー、すごいですね。コミュニケーションって本当に大事で、プレーに反映されますよね。いや本当、町田さんは優しいですね。
町田 いや、そんなことないですよ。チームなんで、最悪ひとりがダメでも、ほかのみんなががんばればいい。カバーし合えるのがチームスポーツのよさだし、自分の調子が悪くてもほかにできることを見つけて、それぞれが自覚を持って動き出したらチームとしても強くなれる。
志田 そうですよね。
3 / 4