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宮崎友花が世界の舞台へ バドミントン女子・史上5人目の高校生王者となった新星の可能性 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi

 そして2022年には、高校1年生で世界ジュニアを制する。フットワークもよくて高いスキルを持つ彼女は、2023年から日本B代表に。2024年にはA代表となって、9月にはワールドツアー最高峰のスーパー1000、中国オープンにおいて山口を準決勝で撃破。準優勝に輝いた。

「中国オープンの準優勝でランキングもすごく上がって。ワールドツアーファイナルズ出場には届かなかったけど、そこに向けて頑張ることもできた。そこから、自分のプレーの幅も広がっていったと思います。8月のジャパンオープン、11月の熊本マスターズでは1回戦負けと悔しい思いもしてきましたけど、今年(2024年)最後の大会でいい結果を残せたことがすごくうれしい」(宮崎)

 全日本総合で栄冠を手にした翌日には、高校でペアを組んでいた先輩の田口真彩(ACT SAIKYO)と「ディズニーランドに行く」と言って、満面の笑みを浮かべた宮崎。束の間の休息を経て、年明けの1月7日からワールドツアースーパー1000のマレーシアオープン、14日からはスーパー750のインドオープンに出場予定だ。今後、世界の強豪相手にしのぎを削っていくことになる。

 そんな宮崎の活躍を、奥原はどう見ているのか。

「私のなかでは、ディフェンスができないと世界では通用しないと思っているし、(山口)茜ちゃんがあれだけアグレッシブなプレーができるのも、ディフェンスがすごく強いから。そこは(宮崎選手の)大きな課題なのかなと思って見ていますが、まずは世界の強豪のキレのあるショットを取って、強みである独特なショットにどうつなげていくか。そうした経験を重ねていくことが必要かな、と。

 このまま(ハイレベルな舞台で)頑張っていきたいという気持ちは大事だけど、本気で五輪を目指すのであれば、これからの4年間における波の作り方も戦略的にやっていく必要がある。私も同じ年代でケガをした経験があるので、大きなケガをしないように慎重にやっていってほしいと思います」

 これから世界の舞台でハードスケジュールをこなしていくことになる宮崎。ロサンゼルス五輪の際には、日本を代表する選手のひとりになっているのか。注意深く見守っていきたい。

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