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ロサンゼルス五輪に向けてXリーグ公式アンバサダー・姫子が「アメフトは伸びしろしかない」と断言 (2ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka

【ロス五輪の新種目に挑戦】

――それほど熱力のある姫子さんですが、実際、毎週のように試合会場に行かれていますね。

「個人的にもっと試合会場に行きたくて、(Xリーグに)そうお伝えしました。アメフト以外で一緒にお仕事をしているインフルエンサーやYouTuberの人たちにアメフトを見せたくて、行ける日を合わせて誘っています。アメフトを見てくれる人、結構、増やすことができました」

――大阪や九州開催の試合にも行かれるなど、精力的ですね。

「いろんなことをやらせてもらって、めっちゃ、楽しいです。中継の解説席にも初めて座らせていただいたのですが、しゃべるお仕事はいいなと思いました」

――NFLもご覧になっているんですか?

「はい。でもまだ、Xリーグほどは詳しくなくて。でもNFLは雰囲気がすごいですし、スーパープレーを見ながら『うおー』と叫んでいます」

――NFLは北米で文句なしにナンバー1の人気リーグです。

「なんか、土台が違いますよね。日本のアメフトも徐々に盛り上がってくれたらいいですね。でもサッカーやバスケットボールも以前より盛り上がっていますし、フラッグフットボールがオリンピック競技になるので、チャンスはあるかなと思います」

――姫子さんは、元阪神タイガース外野手の田上健一さんとYouTubeチャンネル『すぽろぐ』で自らがさまざまなスポーツに挑戦されているなど、本当にスポーツがお好きだということが伝わってきます。

「『すぽろぐ』は田上さんが私の小学校時代の野球姿を見て声をかけてくださったのがきっかけでした。最初は(人気野球YouTubeチャンネルの)『トクサンTV』に出ないかという話だったのですが、私が芸能界女子の最速球を達成してからにしようということになって。

 それで練習をするうちに、最初は70キロくらいしか出なかったのが、今年5月には101キロまで出せるようになったんです。さらに更新すべく準備万端で臨んだ試合の始球式が台風で中止になってしまって......。女性の芸能界最速は稲村亜美さんの103キロなので、公式にはまだ出せていないんです」

『すぽろぐ』ではスカッシュやフラッグフットボールなどに挑戦しています。ロサンゼルスオリンピックで採用される新種目を制覇しようと思っています」

――11月23日からはレギュラーシーズンを勝ち抜いた上位のチームが日本一のかかる「ライスボウル」(1月3日、東京ドームで開催)進出を目指す「ライスボウルトーナメント」が始まります。

「プレーオフは勝ち上がってきた日本のトップチームがぶつかり合うので、より高度な試合が見られます。私も試合会場にいると思います。今までのXリーグとはまた一味違うところを見せられるように、頑張ります!」

●Profile
姫子(ひめこ)/2001年生まれ、神奈川県出身。父、3兄弟がアメフト選手という環境で育ち、幼少期は水泳、野球など、中高校時代はバレーボールに打ち込む。スポーツトレーナーを目指し、理学療法士の資格を取得するための専門大学に通う一方、モデル活動を開始。テレビCM、アーティストのPVへの出演をはじめ、スポーツ女子としての活動の幅も広げている。2024年8月からアメフトの国内最高峰Xリーグのアンバサダーに就任。全国各地の試合会場に足を運び、ファンとの交流も含めてリーグを盛り上げている。

著者プロフィール

  • 永塚和志

    永塚和志 (ながつか・かずし)

    スポーツライター。前英字紙ジャパンタイムズスポーツ記者。Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、2006年世界選手権、2019W杯等国際大会、また米NCAAトーナメントも取材。他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社)があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社)等の取材構成にも関わっている。

【写真集】Xリーグアンバサダー・姫子のアメフトショット

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