明治大学の卓球部はなぜ強いのか。同門ダブルス・宇田幸矢と戸上隼輔が明かす「自主性重視」の指導 (2ページ目)

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • photo by Itaru Chiba/AFLO

【練習環境とスケジュール】オンラインでインタビューに答えた宇田(上)と戸上(下)オンラインでインタビューに答えた宇田(上)と戸上(下)この記事に関連する写真を見る

――どういった練習メニューをこなしているのですか?

宇田 練習メニューやスケジュールは日本代表とほぼ同じで、「限られた時間のなかで自分の課題とどう向き合っていくか」を中心に考えながら練習します。日本代表では「これをやりなさい」という決まったメニューはないんですが、明治大も同じように、一人ひとりが自分の卓球を見つめ直して課題に取り組んでいる。だからチーム全体の意識が高いですし、大学チームのなかでもトップクラスの環境で練習できているんじゃないかと思います。

戸上 一週間のスケジュールは、平日は大学の授業を終えてからの練習があり、土日は「1日練習」をこなします。土曜はずっと卓球の練習をして、日曜は午前に練習、午後にウエイトトレーニングをして月曜がオフです。この3日間はすごく大事なので、どう過ごすかをしっかり考えています。

宇田 僕も同様で、基本的に1週間で予定を立てますね。休みの前日を含め、週に2度はウエイトなど負荷が高いトレーニングをするようにしています。ウエイトのメニューは日本代表で作られたものを、大学でも継続してやっています。

――高山幸信監督は、自主性を重んじる指導方針なんですね。

宇田 そうですね。「自分たちで考えて」と、信用して任せてくれているのを感じます。特に僕と戸上は、大学入学前から日本代表の合宿に参加していて、そこでの練習方法や考え方が身についているので、NTに近い形で見てくれるのがありがたいです。

 もちろん卓球部の規定練習にも出ますが、自主練やウエイトの量が他の選手より多いので、疲れを残して故障に繋がることは避けなくてはいけません。体と相談しながら、自分たちの判断でスケジュールを立てさせてもらっています。

戸上 監督はすごく選手思いで、常に僕らの体を気遣ってくれますし、多球練習も出してくれます。いつも身近で見てくれているというか、選手に寄り添ってコミュニケーションを取ってくれる方です。

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