2019.08.21

Tリーグチェアマンが語る2年目の改革。
選手の出身地で試合をする狙い

  • 栗田シメイ●文 text by Kurita Shimei
  • 木鋪虎雄●写真 photo by Kishiku Torao

――物足りなかった部分とは?

「やはり動員数ですね。もう少し多くのお客様に、Tリーグを知っていただく努力はできたかなと思います。当初は1試合平均で2000人の集客を目標にしていました。2000人を超えたこともありましたが、平均すると1200人ほどでした。シーズン通して11万人の方に来場いただきましたが、この数字はやはり物足りないですね」

――開幕前はTリーグの動員への不安の声もありましたが、開幕戦やファイナルでも5000人を超える方が来場されました。

「10月24日の開幕戦と、3月のファイナルでは同じ5000人でも中身がまったく違います。開幕戦はこちらからのアプローチで多くの方を集客できたというのが私の認識。それが半年後のファイナルでは、早い段階でチケットはほぼソールドアウトになっていました。数字面でみても開幕直後の10、11月は集客に苦労したのは事実です。ところが12月頃からはスタジアムに対する収容率が50パーセントを超える試合が出てきて、数字面でも安定してきました。それは少しずつですが、Tリーグが認知を広めてきたからだと捉えています」

――集客に関しては試合毎のバラつきも目立ちました。

「選手の知名度に依存してしまっている面があったのは否定できません。数字上では張本智和選手や水谷隼選手を擁する木下マイスター東京や、石川佳純選手らが所属する木下アビエル神奈川の試合での来場者数の多さが目立ちました。やっぱりお客様はオリンピック選手や、全国区の選手を生で見たいんですよ。それは昨シーズンの傾向としてはっきりと出ていました。そのためリーグとしては、選手個々の知名度に頼るのではなく、さまざまな試みで満足度を高める必要性を感じています。

 今シーズンからは、ハーフタイムの間にお客様参加型の5~10分程度のイベントを実施していく予定です。試合会場に卓球台を設置し、卓球という競技を体験してもらう試みも実施していきます。世界トップクラスの技術を楽しんで欲しいという面に加え、多くの方に卓球の魅力に触れていただきたいというのが私達の理念でもありますので」