4強でひとりスーパーボウル未経験。ファルコンズQBが悲願へあと1勝 (3ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO

 スティーラーズが敵地で勝利を収めるためには、相手QBブレイディのオフェンスを鉄壁のディフェンスで抑えるしかない。「スティール・カーテン」と呼ばれる強固なディフェンスと堅実なラン攻撃が伝統のスティーラーズは、ここ数年、パス攻撃チームに変貌しつつあった。しかし、今季シーズン後半からはもとのスタイルに戻ったかのような戦いぶりを披露している。

 なかでも注目は、38歳ながら衰え知らずのLB(ラインバッカー)ジェームズ・ハリソンを中心とするパスラッシュ力の復活。シーズン後半だけでリーグ1位となる計30サックを挙げており、QBブレイディにプレッシャーをいかにかけられるかが、この試合の行方を左右するだろう。

 一方で、スティーラーズのオフェンスがどれだけ機能するかも注視したい。名前の頭文字を取って「3Bs」と呼ばれるQBベン・ロスリスバーガー、RB(ランニングバック)レビオン・ベル、WR(ワイドレシーバー)アントニオ・ブラウンは、それぞれのポジションでリーグトップクラスの実力を誇っている。ところが、ディビジョナル・ラウンドのチーフス戦では挙げた得点のすべてがフィールドゴールによるもので、タッチダウンを1本も奪えなかったのは気がかりだ。

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