【NFL】混戦のプレーオフ。スーパーボウルの有力候補は4チーム (2ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka  photo by AFLO

design by Unno Satorudesign by Unno Satoru これまで過去2度のスーパーボウル制覇を成し遂げたロスリスバーガーだが、QBとしては過小評価されてきた。「守備のスティーラーズ」というイメージが強すぎるため、ロスリスバーガーの貢献が印象に残っていないのも一因だろう。しかし、オフェンス中心のスタイルになったスティーラーズで再びスーパーボウルに進出すれば、彼への評価は一変するはずだ。

 今季はレギュラーシーズン最終週で勝利を収め、AFCの第6シードでぎりぎりプレーオフに滑り込んだ。ただ、爆発的なオフェンスで勢いに乗る今のスティーラーズとは、どのチームも対戦したくないはず。オフェンスが噛み合えば、混戦のポストシーズンを一気に駆け上がる可能性を秘めている。

 そんなスティーラーズの飛躍に待ったをかける一番手は、やはり昨季のNFL王者であるニューイングランド・ペイトリオッツ(12勝4敗)だろう。今季もシーズン前半から連勝街道を突き進み、連覇に向けて万全のスタートを切っていた。しかしその後、故障者が続出し、シーズン終盤に予想外の失速......。第1シードをデンバー・ブロンコス(12勝4敗)に奪われ、不安の残るプレーオフ進出となった。

 ペイトリオッツの主役といえば、「史上最高のQB」との呼び声の高いトム・ブレイディの名前がまず挙がるだろう。ただし、今年のプレーオフでは、TE(タイトエンド)ロブ・グロンコウスキーに注目したい。今季はレギュラーシーズン15試合に出場し、レシーブ1176ヤード・11TD(タッチダウン)はともにチーム1位。ブレイディが絶大な信頼を寄せる、最高のパスターゲットだ。198センチの長身から生み出される圧倒的なパワーと対峙すれば、ディフェンスが1対1で勝つことは不可能と言われている。

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