【NFL】新旧そろった4強のQB。
スーパーボウル進出はどこか?

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka  photo by AFLO

 昨年9月のシーズン開幕から4ヶ月――、今季の「ファイナル4」が出そろった。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)からは、昨季のスーパーボウル王者ニューイングランド・ペイトリオッツと、ポストシーズン第1シードのデンバー・ブロンコス。NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)からは、今季レギュラーシーズン最高勝率(15勝1敗)のカロライナ・パンサーズと、7年ぶりのスーパーボウル出場を狙うアリゾナ・カージナルスがカンファレンス・チャンピオンシップに駒を進めた。頂上決戦の大舞台に立つチームはどちらなのか、両カードの見どころを紹介しよう。

17度目の対決となるペイトン・マニング(左)とトム・ブレイディ(右)17度目の対決となるペイトン・マニング(左)とトム・ブレイディ(右) まず、AFCの「ペイトリオッツ対ブロンコス」のカードは、NFLの歴史に名を残すふたりのQB(クォーターバック)に注目せざるを得ないだろう。38歳のトム・ブレイディ(ペイトリオッツ)と39歳のペイトン・マニング(ブロンコス)は、今回で通算17度目の対決となる。対戦成績は、ブレイディの11勝5敗。スーパーボウル進出をかけたカンファレンス・チャンピオンシップだけでも、これまで4度(2勝2敗)対戦している。

 なにより驚くべきは、ペイトリオッツが5年連続でカンファレンス・チャンピオンシップに駒を進めている点だ。試合はアウェーのデンバーで行なわれるが、戦前の予想ではペイトリオッツ優勢と言われている。昨季はスーパーボウル王者になったものの、空気圧の低いボールを使って試合を有利に運んだ疑いがあがり、その栄光にケチがついた。今回は批判の目を一掃すべく、彼らの鼻息は荒い。

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