2012.01.23

【卓球】福原・石川ペアは五輪メダル獲得への「最後のピース」になる

  • 小川勝●文 text by Ogawa Masaru
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi

全日本選手権のダブルス準々決勝で敗れたとはいえ、確かな手応えをつかんだ福原・石川ペア 卓球の全日本選手権は、1月17日から22日まで東京体育館で熱戦が展開された。オリンピック・イヤーを迎えて、すでに五輪代表に内定している石川佳純と福原愛は、シングルスだけでなく、ダブルスでもふたりでペアを組んで出場。ロンドン五輪に向けて、手応えと課題の両方が明確になった。

 女子日本代表の村上恭和(むらかみ・やすかず)監督は、代表監督の立場から見た今年の全日本選手権に関して「99点くらい、つけていいんじゃないですか」と満足げだった。7月のロンドン五輪を見すえた時に、今大会の内容はシングルス、ダブルスとも、評価できるものだったからだ。

 シングルスは、石川(世界ランキング8位)と福原(同9位)が決勝で対戦。日本の上位ふたりによる、文字通りの頂上決戦だった。小学5年生の時からこの大会に出ている福原は、13年目で初めての決勝進出。昨年、17歳でこの大会を初制覇した石川は、世界ランキング日本人トップ選手として、危なげない2年連続の決勝進出だった。

 ふたりは過去、公式戦で6度対戦。結果は福原の4勝、石川の2勝だが、全日本選手権での対戦は2度あり、09年は準々決勝で福原が4-0で勝利したが、昨年は準決勝で石川が4―1で快勝している。そのため今年も石川有利か、と思われた。

 しかし、決勝における福原は、驚くべきプレイスタイルで石川を圧倒した。サーブレシーブに回った時、石川がいかなるサーブを出してこようと、ほとんどすべてを強打で、テニスで言うところのリターンエースを狙っていった。これはミスを犯す危険性の高い、超攻撃型のプレイスタイルだが、福原はこれを最初から最後までやり通した。そして、驚くべき確率でその強打を入れ続けた。石川は、たびたびそのリターンを返せず、返せた時も、台に入れるだけのショットになってしまい、福原優位のラリーになって、福原がポイントを奪った。

 結果は11―7、11―7、11―7、3―11、11―5で福原の勝利となった。試合後の福原には、まず涙があり、そして笑顔があった。