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【Bリーグ】19歳の至宝・瀬川琉久(千葉ジェッツ)の現在地とバスケットボール観「全然、まだまだやらなきゃいけないことがたくさんある」 (3ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka

【自分のためになることに対しては躊躇がなくなる】

瀬川は守備も積極的。PGではBリーグ第9節終了時点で3位(平均0.5)のブロックショットをマーク photo by Kaz Nagatsuka瀬川は守備も積極的。PGではBリーグ第9節終了時点で3位(平均0.5)のブロックショットをマーク photo by Kaz Nagatsuka

――渡邊選手がそのように言うのも瀬川選手のコート上での態度やプレーぶりを観察してのことだと思いますが、実際、コートに立てば怖いものがなくなる感覚はあるのではないでしょうか。

「そう言われると確かに、僕は自分が得をするというか、自分のためになることに対しては躊躇がなくなるというのはあります。たとえば練習でも遠慮せずに得点を取りにいく。それって自分にとってはプラスじゃないですか。でも、なかにはちょっと気を使ってしまう人もいる。僕の場合は自分の成長につながるものに対しては前向きにやれる性格なんじゃないか、だからこそ周りからすればそういうふうに見えるのかもしれません」

――司令塔のPGを担っていることも、若いからといって引いていてはダメだという意識になるのではないでしょうか。

「それはものすごくありますね。一番最初に(ジェッツで)練習をした時に、やっぱり遠慮をしている自分がいたのですが、そういうのはチームに浸透してしまうと思うんですよね。浸透してしまったあとに自分を出していくのは結構、難しいと思っていたので、最初は無理をしてでもコミュニケーションを取ったり、先輩に『もっと、こうしてください』と要求することは意識しながらやっていました」

――2年目のシーズンですが、味方がミスなどをしたら怒るまでいかないにしても、より強めに指摘したりするのですか。

「いや、自分はそんな怒ったりはしないですね。自分も怒られるのは嫌いなんで(笑)。あんまり怒らない......怒らないというか、試合中に言うのはいいと思うんですけど、(怒っても)いいことってあまりないじゃないですか。お互い、気分がネガティブになっちゃうので。だから試合中はできるだけポジティブな声がけをしようと思っています」

つづく

Profile
せがわ・りく/2006年8月14日生まれ、兵庫県出身。小学校時代からバスケットボールを始め、全国ミニバス、全国中学、ジュニアウィンターカップとそれぞれの全国大会を制覇。東山高校(京都)に進学後も1年時から主力として活躍し、3年時には夏の全国高校総体(インターハイ)優勝の原動力に。2024年にはU18アジア選手権日本代表に選出され、チームのベスト8進出に貢献した。2025年1月に千葉ジェッツに加入。主力にケガ人が続く状況のなか、4月以降は先発PGとして起用され、CS(チャンピオンシップ=プレーオフ)でも全5試合に出場を果たし、Bリーグの最も印象に残った選手に贈られるMIPを受賞した。卓越したボールハンドリング技術とキープ力、得点力、守備力を備えた万能性が特徴。

著者プロフィール

  • 永塚和志

    永塚和志 (ながつか・かずし)

    スポーツライター。前英字紙ジャパンタイムズスポーツ記者。Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、2006年世界選手権、2019W杯等国際大会、また米NCAAトーナメントも取材。他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社)があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社)等の取材構成にも関わっている。

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