八村塁の弱点だった3Pシュートが劇的に進歩。2歳年上の先輩のアドバイスは「考えるのをやめてアグレッシブに」 (3ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by AFLO

八村にとって最大の課題とは?

 以前から攻守でオールラウンドに活躍し、勝利に貢献する選手を目指している八村にとって、新チームメイトにいいお手本の選手がいる。昨オフにラッセル・ウェストブルックとのトレードで加入したカイル・クーズマだ。

 NBA5シーズン目のクーズマは、八村の2歳年上の26歳。身長もほぼ同じ、攻守で複数のポジションができるところも同じ。2シーズン前にはロサンゼルス・レイカーズの優勝に貢献するなど経験も豊富な彼は、参考になるところが多いと八村も語る。

「僕よりも何年か(長く)NBAでプレーしているので、先輩として僕もいろいろアドバイスとかをもらっています。彼も1番から5番まで守れたり、オフェンスもできる選手なので、彼のドライブとかそういうところはすごく勉強になっています」

 そのクーズマは八村のことを、「向上心が強く、アドバイスや批判によく耳を傾けている。本当にうまくなりたいんだということがわかる」と評価する。

 クーズマが八村にアドバイスするのは、「考えるのをやめてアグレッシブにいくこと」だという。昨シーズン、ウェストブルックからも何度も言われてきたことで、八村にとっても最大の課題だ。

 そしてそのためのカギは、自信と、チームとしてのエナジー。ネッツ戦でもチームとしてボールをシェアし、いい流れがあったことでいいリズムから攻撃ができたと語る。

 オールスターウィークエンドが明けると、残りレギュラーシーズンは24試合。現在ウィザーズはイースタン・カンファレンス11位で、プレーオフ最後の2枠を争うプレーイン・トーナメントの圏外にいるが、上位チームとの差はわずか。ビールがいないからといって、プレーオフをあきらめるつもりはない。

「まだプレーオフに進むチャンスは十分にあるので、プレーオフに向けてプッシュしたいと思います」

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