アルバルク東京・竹内譲次が『SLAM DUNK』で最強キャラと指名。「ドラフトなら最初にピックしたい」選手は? (3ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro

年齢を重ねて、好きなマンガの場面も変わってきたと語った竹内譲次選手 ©︎ALVARK TOKYO年齢を重ねて、好きなマンガの場面も変わってきたと語った竹内譲次選手 ©︎ALVARK TOKYO――竹内選手には桜木はどう映りますか?

「裏表がないですよね。山王戦、24点もの大量リードを奪われ絶体絶命のピンチに、"もう勝てねーとでも思ってんのか""おめーらバスケかぶれの常識はオレには通用しねえ!! シロートだからよ!!"と逆転勝利を疑わない。どんな状況でも本気で勝利を疑わないチームメイトほど頼もしいものはありません。チームメイトに桜木のような選手がいたら心強いですね」

――作中のシーンが実体験と重なるような経験はありますか?

「いろいろありますけど、無心で集中した時って本当にすごい力を出せると思うんです。例えば、湘北が負ければ全国大会に出場できなくなる崖っぷちの陵南戦、しかも安西(光義)先生不在という状況で、桜木は前半こそ頭部をケガしてほとんど出番がなかったのに、後半は集中してコートに立ちリバウンドを何本も取ったり、池上(亮二)をブロックしたり大活躍でチームに流れを呼び込みました。

 シチュエーションが少し似ているなと感じたのが、2018年のワールドカップアジア地区1次予選のオーストラリア戦です。日本代表はそれまで0勝4敗という状況、しかも相手は一度も勝ったことがない強豪です。この試合、日本代表にとっても、僕のキャリアにおいてもベストゲームと言っていいかもしれません。心技体が一番揃っていた試合であり、個人もチームも集中していたなと思います。もちろん79対78で勝てたということがより印象深くしているんだと思いますが、無心で集中できた試合として印象深いです」

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