コロナでNBA中断。オーナーたちはスポーツの役割を考え次の一手を模索 (7ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by AFLO


「人々が家にとどまらなくてはいけない時だからこそ、気晴らしが必要だ。楽しめることが必要だ」

 シルバーは一案として手始めに、無観客で、ウイルス感染検査で陰性とわかっている選手を集めてのチャリティのエキシビションゲームを行なうことをあげている。中断期間中にそういった試合を行なうことで、無観客のプレーオフ試合に向けての実験にもなると考えているのかもしれない。

 どちらにしても、まだ今の時点では、シーズン再開時期も、方法も、先行きがまったく見えない状態であることに変わりはない。

 それでもNBAは、リーグとしてこの危機を乗り越えるだけでなく、リーグを応援し、スポーツを楽しみ、試合を見ることで、毎日の活力を得ている人たちがどうやってこの困難から立ち直ることができるのかを考え、次の一手を模索している。

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