元マイクロソフトCEOのオーナーが歓喜。クリッパーズが2大スター獲得 (3ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by Getty Images

 その時、フォトグラファーから何やら声がかかった。並ぶ順番が違う、という。その意図に気づいたリバースが、レナードとジョージの立ち位置を入れ替えた。

 並んだユニフォームの背番号を見て、その意図がわかった。

 向かって左側のレナードが持っていたユニフォームは背番号「2」、その右隣にいたジョージの背番号は「13」。ふたりが並ぶと、ロサンゼルスの市外局番「213」になるのだ。まるで、「ロサンゼルスは自分たちのものだ」と宣言しているかのようだった。これまでロサンゼルスの人気を牛耳ってきたレイカーズへの宣戦布告である。

 もっともレイカーズも、今夏にトレードで獲得したアンソニー・デイビス(PF)の新背番号と、昨夏にFA契約したレブロン・ジェームズ(SF)の背番号を並べると「323」となり、これもロサンゼルスで使われている市外局番だ。偶然とはいえ、まるで、ここでも街の覇権争いをしているかのようだ。

 両チームは現地時間10月22日に行なわれる開幕戦で激突。その後は注目の集めるクリスマスゲームなど、レギュラーシーズン中に4度の対戦が予定されている。果たして、戦力が揃ったクリッパーズは、実力でレイカーズを制するだけでなく、ロサンゼルスでのレイカーズ人気を奪うことができるだろうか。コート内外で熱い戦いが待っている。

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