2019.08.08

八村塁の開幕スタメンはありか。
現地記者「放り込むべきではない」

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Kyodo News

 サマーリーグが終わり、FA選手の争奪戦もほぼひと段落して静かな時期を迎えているNBA。10月の開幕に向け、八村塁が所属するワシントン・ウィザーズのチーム構成も、おおよそ見えてきた感がある。

サマーリーグで大きくアピールした八村 昨シーズン、32勝50敗でイースタン・カンファレンス15チーム中11位に終わるなど、近年のNBAにおいて存在感が乏しくなっているウィザーズは、今オフに大改革を行なった。とはいっても、大物スター選手を獲得したわけではなく、変わったのはフロント陣のほうだ。

 16年にわたってウィザーズを支え、今年4月から暫定でGMを務めていたトミー・シェパードが、正式に新GMに就任。ほかにも、地元ワシントンの名門であるジョージタウン大学の元HCや、NFLのクリーブランド・ブラウンズの元GMなど、実績がある人物たちをチームに引き入れた。ウィザーズの筆頭オーナーであるテッド・レオンシスは、まずはチームの基盤となる”ブレーン”を充実させたということだろう。

 転換期を迎えているウィザーズは、適切な方向に舵を切ったように思える。長年エースを務めてきたジョン・ウォールが今年1月にアキレス腱を断裂してチームを離脱しており、今シーズンは全休することが濃厚。トレードが噂される2番手エースのブラッドリー・ビールがチームに残ったとしても、ウィザーズが上位に進出することはありえない。昨シーズンより勝率を下げる可能性も十分にある。

 今シーズンは、新たなフロント陣と新たなキーマンたちによる”再出発”の年。目の前の勝利を目指すのではなく、若手を積極的に起用していくはずだ。ドラフト1巡目(全体9位指名)でチームに加入した八村もプレー時間は多くなるだろうが、実際にはどんな役割を担うのか。また、ファンにとっては「開幕スタメンはあるのか」というところも気になる部分だろう。

 米スポーツ専門チャンネル『ESPN.com』が発表している、ウィザーズの予想布陣(Depth Chart)は以下のとおりだ。

※左から、スターター候補、2番手、3番手……という順番
【PG(ポイントガード)】
イシュ・スミス、アイザイア・トーマス、タリク・フィリップ、ジョン・ウォール

【SG(シューティングガード)】
ブラッドリー・ビール、CJ・マイルズ、アイザック・ボンガ

【SF(スモールフォワード)】
トロイ・ブラウン・ジュニア、ジェメリオ・ジョーンズ、ジョーダン・マクレー、 アドミラル・スコフィールド

【PF(パワーフォワード)】
八村塁、デイビス・ベルターンス

【C(センター)】
トーマス・ブライアント、イアン・マヒンミ、モリッツ・ワグナー

 このチャートどおりであれば、先発5人はスミス、ビール、ブラウン、八村、ブライアントとなり、日本人のルーキーはいきなりスタメン入りを果たすことになる。