低迷ウルブズをNBAプレーオフに導く「まるでジャクソン5」な22歳 (4ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by Getty Images

 大学に入る前にドミニカ共和国代表として大人のなかでプレーしたことは、タウンズに大きな影響を与えた。ひとつには、アル・ホーフォード(ボストン・セルティックス/PF)との出会い。バスケットボールの細かなスキルやプレーの仕方だけでなく、プロ選手としての姿勢も教えてくれた大事なメンターだ。

「彼からは、選手にとって身体がどれだけ大事なのか、食事がどれだけ大事なのかを教わった。試合では本能でプレーするだけでなく、戦術を理解することも重要だということを教えてもらった。おかげで大学に進んだときも、NBAに入ったときも、準備ができていた。高いレベルのプロフェッショナルとしての戦い方を理解していたので、スムーズに移行することができた」とタウンズは言う。

 次世代の選手の代表格と言われていたタウンズも22歳になり、今シーズンでNBA3シーズン目。そろそろ「若手」から「中堅」へと肩書が変わる時期だ。

 ここまで2シーズンは低迷するチームでプレーオフにも出られなかったが、昨シーズンにトム・シボドーが球団社長兼ヘッドコーチとなり、今シーズンからはオールスター選手のジミー・バトラー(SG)が加わったほか、ジェフ・ティーグ(PG)、ジャマール・クロフォード(SG)、タージ・ギブソン(PF)ら経験豊かなベテラン選手が加入。ウルブズは上位を狙えるチームになった。

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