低迷ウルブズをNBAプレーオフに導く「まるでジャクソン5」な22歳 (3ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by Getty Images

 まるでスポンジのようにいろいろなことを吸収し、好奇心を刺激されると、さらに世界を広げてきた。ひとつのことを突き詰めるタイプが多いNBAにおいて少し独特な感じがするのは、そのためなのかもしれない。

 この興味の幅の広さや、好奇心の強さの源(みなもと)は両親にある。バスケットボール好きは父親譲りだ。かつてNCAAディビジョンⅠのモンマス大で選手だった父は、副業で高校バスケットボールのコーチもしていたので、タウンズはいつも父に連れられて練習や試合について行っていた。子どものころからバスケットボールは生活の一部だったのだ。

 ドミニカ共和国出身の母からは、明るくイージーゴーイングな性格を受け継いだ。医学に興味があるのも、看護師の母の影響だった。高校のときにドミニカ共和国代表に選ばれると、喜んでドミニカのユニフォームを着た。

「子どものころからずっとママっ子だったから、母が喜ぶこと、誇りに思うことをやりたかったんだ」とタウンズは言う。

「母の国の代表となれることは、僕にとって大きな誇りなんだ」

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