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NBAは「アメリカ以外出身」がスゴい。
異能の世界超人たちが大暴れ (3ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

 ただ一方で、世界中の技術やトレーニング法が画一化したことに一抹の寂しさを覚えるオールドファンもいるのではないだろうか。

 かつては、そのプレースタイルと強烈な個性で、出身国もしくは出身地域が想像できる時代があった。

 アメリカの大学でのプレー経験がなく、最初に名を馳せたヨーロッパ出身選手の代表といえば、1989年にNBAデビューを果たしたドラゼン・ペトロヴィッチ(クロアチア/SG)とサルナス・マーシャローニス(リトアニア/SG)だ。両選手はテクニックに優れ、かつ激しい闘争心を持ち合わせおり、「ヨーロッパ出身アウトサイドプレーヤー」のイメージを定着させたと言っていいだろう。

 初期のヨーロッパ出身のガードが「うまくて強い」という印象なら、ヨーロッパ出身のビッグマンは「デカくてうまい」というイメージがしっくりくる。

 1989年にロサンゼルス・レイカーズに入団した旧ユーゴスラビア出身のブラデ・ディバッツ(セルビア)は、216cmながらミドルレンジからもシュートを放ち、ガードのようなパスをさばく技術も持ち合わせていた。「ヨーロッパ史上最高のセンター」と呼ばれ、1995年にNBA入りしたアルヴィーダス・サボニス(リトアニア)も、221cmの長身ながら秀でたパスセンスと高いバスケIQを兼ね備えた選手だった。

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