NBAドラフト候補の八村塁、
ほろ苦いNYデビューも評価は落ちず
"ほろ苦いブロードウェイ・デビュー"。ゴンザガ大学で2年目のシーズンを迎えた八村塁の、マディソン・スクウェア・ガーデン(MSG)での初戦は、そう形容せざるを得ない内容に終わった。
ビラノバ大との試合で4得点に終わったゴンザガ大の八村塁 12月5日、毎年恒例のジミー・V・クラシックの一環として行なわれたビラノバ大学との一戦で、ゴンザガ大は72-88で完敗。2年前に"マーチマッドネス(3月の狂気)"と呼ばれるNCAAトーナメントを優勝し、今シーズンもここまで8戦8勝で突っ走ってきた強豪校に、力の差を見せつけられる結果となった。
「何年か前にも優勝していますし、(ビラノバ大は)凄くレベルの高いチーム。試合が終わった後にコーチとも話したんですが、基本をとても大事にしているチームだなと思いました」
試合後に八村本人もそう述べたが、ターンオーバー(攻撃側のミスによって攻守が入れ替わること)の数で12-19と差をつけられたことが象徴する通り、両チームの成熟度には大きな開きがあった。この日の八村は14分間の出場で4ファウルを犯し、4得点のみ。ディフェンスのミスとファウルトラブルが重なり、プレー時間は今季最小タイにとどまった。
「まず、ディフェンスからやっていかなければいけない。(ゴンザガ大は)ディフェンスをちゃんとやらないと何もはじまらないチームなんですが、今日はミスを重ねてしまいました。そこを修正したいと思っています」
今季2敗目(7勝)を喫したゴンザガ大を助けられず、八村の口から出るのは反省の弁ばかりだった。
1 / 4