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NBAは「アメリカ以外出身」がスゴい。
異能の世界超人たちが大暴れ (2ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

 過去5年間でドラフト全体1位指名された選手も、3人は海外出身選手だ。

 2013年のアンソニー・ベネット(ノーザンアリゾナ・サンズ/Gリーグ/PF)と、2014年のアンドリュー・ウィギンス(ミネソタ・ティンバーウルブズ/SF)は、ともにカナダ出身。2016年のベン・シモンズ(フィラデルフィア・76ers/PG)はオーストラリア出身だ。2015年にドラフト全体1位指名されたカール=アンソニー・タウンズ(ティンバーウルブズ/C)はアメリカ生まれだが、母親はドミニカ人で、ドミニカ共和国のナショナルチームに選出されたことがある。

 さらに、2019年ドラフトで全体1位指名が最有力視されている選手もカナダ出身。R.J.バレット(SG)は17歳ながら今夏に開催されたU19世界選手権の準決勝で38得点を記録してアメリカ撃破の立役者となり、カナダを初優勝に導いて大会MVPにも輝いた。現在、バレットはカメルーン出身のジョエル・エンビード(76ers/C)や前述のベン・シモンズらが輩出したフロリダの名門モントヴェルデ・アカデミー高校に通っている。

 海外出身といっても、世界中の有望選手は早くから渡米し、アメリカの名門高校や大学でプレーする流れがすでに定着している。また、アメリカ以外で育った選手であっても、最先端のテクニックやトレーニング法などあらゆる情報は世界中に瞬時に拡散される。こんな時代に出身地で選手をカテゴライズするのはナンセンスなのかもしれない。

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