Bリーグ2季目。いきなりピンチの王者・栃木で田臥勇太はどう戦うか (2ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

 しかも、その日本代表で主将を務めていたのが田臥勇太(PG)だった。長谷川HCは「代表で一緒にやった田臥選手らともう一度やりたいと思った」と、栃木からのオファーを承諾した経緯を語っている。新HCの目指すスタイルを司令塔がすでに理解しているのは、今季のストロングポイントになるだろう。オフェンシブなスタイルを好む長谷川HCと、アップテンポな展開を得意とする田臥が揃った以上、新生・栃木は超攻撃的なチームに変貌を遂げると予想される。

 たしかに、今季の栃木には逆風が吹いている。それでも、逆境でこそ真価を発揮してきたのが田臥だ。初代王者の栃木はどのチームよりも優勝する方法を熟知しており、連覇を目指せるのも彼らだけ。モチベーションが低いはずはなく、栃木が2連覇を飾っても何ら不思議ではない。

 その栃木を倒すべく、優勝候補の筆頭として急浮上してきたのは、昨季のプレーオフ・セミファイナルで敗れ去ったアルバルク東京(44勝16敗/4位)だろう。

 もともとBリーグ随一のタレントを誇るA東京だが、今季はさらに戦力を充実させている。秋田ノーザンハピネッツからフィジカル能力の高い安藤誓哉(PG)を期限付きで獲得し、さらに現役大学生の馬場雄大(SF)も加入した。

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