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NBAセルティックスとスパーズは
「3年連続同カード」を阻止できるか (5ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

 対する第1シードのゴールデンステート・ウォリアーズはファーストラウンドに続き、ユタ・ジャズとのカンファレンス・セミファイナルでも全勝してカンファレンス・ファイナルへ進出した。クレイ・トンプソン(SG)のシュートタッチこそ芳しくないが、ステファン・カリー(PG)とケビン・デュラント(SF)が日替わりで活躍し、堅守がウリのジャズ相手に毎試合100点オーバーと圧倒的な攻撃力で押し切っている。

 ウェスタンの見どころは、ウォリアーズの攻撃力とスパーズの守備力――どちらが優れているかという部分になるだろう。スパーズはレギュラーシーズンで100得点未満の試合が5試合しかなかったロケッツを、6戦中3試合で100得点未満に抑え込んでいる。点の獲り合いになればウォリアーズ、ロースコアの守り合いになればスパーズに分があるように思える。

 現地5月14日に行なわれたカンファレンス・ファイナル第1戦は、スパーズに一時25点ものリードを許したものの、カリー40得点・デュラント34得点の活躍でウォリアーズが113-111で逆転勝利を収めている。

 スパーズにとって敗戦以上に痛いのは、レナードがふたたび左足首を捻挫してしまったことだろう。第1戦の逆転劇も、レナードがコートを去った瞬間からウォリアーズの猛追が始まった。レナードの回復具合によっては、ウォリアーズが一気にNBAファイナルまで駆け上がるかもしれない。

 今年のNBAファイナルは3年連続でキャブスvs.ウォリアーズとなるのか、それともセルティックスやスパーズが逆境を乗り越えてくるのか――。クライマックス目前のカンファレンス・ファイナルから目が離せない。

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