NBA東の因縁対決は「バケモノ」と「ゴートゥガイ」が敵エースを潰す (3ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 ガーネットは2012−2013シーズンまでセルティックスでプレーし、2008年のセルティックス優勝にも貢献した伝説のプレーヤーだ。そんなガーネットがトーマスにビデオレターを送り、試合前にはチームメイトにトーマス自身がそれを見せた。詳細こそ不明だが、エイブリー・ブラッドリー(SG)がガーネットのメッセージについてインタビューでこう答えている。

「KG(ケビン・ガーネット)は、俺たちを鼓舞する言葉を授けてくれた。『セルティックスは、どのチームよりもハードにプレーしないといけない』ということを思い出した。俺たちは、トーマスの身に起こった不幸をモチベーションに変えるべきだ。プレーすると決めた彼のため、彼の家族のためにもハードに戦わなければいけない」

 ガーネットのメッセージで覚醒したセルティックスは、第3戦から4連勝を達成。逆転劇を演じてカンファレンス・セミファイナル進出を決めた。

 対するウィザーズは、ウォールとブラッドリー・ビール(SG)のバックコートコンビが好調だ。なかでもウォールは、アトランタ・ホークスとのファーストラウンド6試合で平均29.5得点・10.3アシストを記録し、第6戦ではプレーオフキャリアハイの42得点を叩き出している。

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