ロケッツvs.スパーズ。NBA最強の「ホコタテ」対決、いざ決着!

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

NBAプレーオフ2017 カンファレンス・セミファイナル展望@ウェスタン編

 ウェスタン・カンファレンスのベスト4が出揃った。強豪チームの多くが生き残ったが、NBAファイナルに進めるのは、たった1チームしかいない。ウェスタンの頂上決戦に駒を進めるのはどこか?

「カンファレンス・セミファイナル展望@イースタン編」はこちら>>>

抜群の身体能力で驚異的なオフェンス力を発揮するジェームズ・ハーデン抜群の身体能力で驚異的なオフェンス力を発揮するジェームズ・ハーデンサンアントニオ・スパーズ(2位/61勝21敗)
vs.
ヒューストン・ロケッツ(3位/55勝27敗)

 この両チームの対戦を待ち望んだバスケファンも多いだろう。言うなれば「革新vs.伝統」。相反するスタイルを持つチームの戦い――最強の矛(ほこ)vs.最強の盾の激突である。

 今季のロケッツは、まさに革新的なチームだ。それは競技こそ違うが、ビリー・ビーンGMが打率よりも出塁率を重視し、黄金期を築いた2000年代初頭のMLBオークランド・アスレチックスのように。

 ヒューストン・ロケッツはとにかくスリーポイント(3P)シュートとフリースローを重視し、効率よく得点を重ねることに特化したチームだ。3Pシュートとフリースローの試投数は、どちらもレギュラーシーズンでリーグ1位。ロケッツはレギュラーシーズン1試合平均で40.3本の3Pを放ち、それは全フィールドゴール(FG)のうち46.2%にも及ぶ。

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