2015.09.25

【男子バスケ】全米も注目!規格外の17歳、八村塁とは何者だ?

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 和歌山県にて開催中の「2015紀の国わかやま国体」。もしチャンスがあるのなら、バスケットボール少年男子の宮城県代表、八村塁(はちむら・るい/明成高)のプレーを会場で見てほしい。なぜならば今後、彼のプレーを日本国内で観戦することができる機会は、さほど多くないからだ。八村は高校卒業後、アメリカの大学に進学することが濃厚で、さらにその後は世界最高峰の舞台――NBAでプレーする可能性も十分にある。

昨年のU-17世界選手権では大会得点王に輝いた八村塁 ベナン人の父を持ち、199センチの身長と長い手足、そして抜群の身体能力、さらに稀有な球技センスを持つ17歳の少年は、現在日本人選手でNBAにもっとも近い位置にいる。

 小学校時代、八村は陸上と野球をやっていた。陸上では5年生のとき、富山県大会で100メートルを13秒81で走って優勝し、全国大会に出場した経歴を持つ。野球では速球派の投手で、打者としては長打力もあり、将来を嘱望される選手だった。

 そんな八村がバスケットボールと出会ったのは、中学1年のとき。友人に誘われ、バスケ部に入部することになる。そして中学3年時の全中(全国中学校体育大会)でチームを全国準優勝に導き、自身は大会ベスト5に選出された。

 競技歴わずか3年で大会ベスト5に選出されたのは、もちろん恵まれた体躯のおかげもあるだろう。しかし、それだけではない。中学時代、八村は朝練が始まるさらに前に体育館に忍び込み、ひとりで練習を繰り返していたという。向上心の塊のような少年は以前、「練習はきつくないか?」と聞かれ、「楽しさしかない。バスケで苦しいと思ったことはない」と語っている。