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日本人初のWNBA選手・萩原美樹子が語る「日本バスケの未来」 (4ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro  利根川幸秀●撮影 photo by Tonegawa Yukihide

――現在、リオ五輪予選の真っ最中ですが、萩原ヘッドコーチの目には今の女子日本代表はどんなチームに映っていますか?

萩原 可能性のあるチームだと思います。192センチの渡嘉敷来夢(シアトル・ストーム/WNBA)、184センチの間宮佑圭(JX-ENEOSサンフラワーズ)、183センチの髙田真希(デンソーアイリス)をはじめ、アウトサイドにも170センチ台の選手が揃っている。世界と比べれば小さいですが、過去の代表と比べればかなり大きいので、すごいチャンスだと思います。

――アジア予選は9月5日に決勝戦が行なわれます。優勝すればリオ五輪出場が決まりますね。

萩原 世界選手権で6位になっている中国が強敵ですが、なんとか優勝してリオの切符を手に入れてほしいですね。敗れても世界最終予選があるので、五輪出場の可能性は残されますが、アジア予選以上に厳しい戦いとなります。

――では最後に、全国の小さなチーム、小さな選手に、何かアドバイスをいただけますか。

萩原 願えば背が伸びる……わけではないので、ちっちゃいことを嘆(なげ)いてもしょうがない。そういう私も現役のころ、「朝起きたら背が伸びてないかな」って思ったんですけどね(笑)。どんなに願おうと、結局は小さいままやるしかないし、小さいことの強みを最大限に生かすしかない。だから、「小さいからしょうがない。できない」と考えるのではなく、「小さいからしょうがない。でもだからこそできることがある」と思ってほしいですね。

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