2015.09.03

【女子バスケ】世界4位の快挙。「小さくても勝てる」ヒントを探る

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro  利根川幸秀●撮影 photo by Tonegawa Yukihide

【女子ユニバーシアード日本代表監督・萩原美樹子インタビュー@前編】

 今年7月に韓国・光州で行なわれた「第28回・夏季ユニバーシアード競技大会」で、バスケットボール女子ユニバーシアード日本代表は20年ぶりに予選ラウンドを突破し、最終的に世界4位という快挙を成し遂げた。チームを率いたのは、1990年代後半に日本人初のWNBA選手としてアメリカでプレーした萩原美樹子ヘッドコーチ。体格の大きさで負ける「小さいチーム」が、なぜ強豪相手に勝利することができたのか。身長の低いチームが世界で勝つ方法を聞いた――。

女子ユニバーシアード日本代表を率いる萩原美樹子ヘッドコーチ――バスケットボールの強豪国とは平均身長で20センチ近く低い「平均174センチのチーム」が、いかにして快挙を成し遂げたのかを聞かせてください。

萩原美樹子(以下、萩原) まず、今回のユニバーシアードで好成績を残せた前提として、2013年の大会からJBA(日本バスケットボール協会)の女子強化部の強化方針が、「大卒2年目までの実業団の選手を派遣する」ということになったことが挙げられると思います。「大学生のための大会」だったのが、「ジャパンにつながる強化」と位置づけられたことで、より多くの選手のなかからメンバーを選考することができたんです。

――ただ、昨年11月に日本はFIBA(国際バスケットボール連盟)から国際大会出場禁止などの制裁を受けたことで、活動が制限された面もあったのでは?

萩原 大会前に2度の海外遠征を予定していたのですが、キャンセルすることになってしまいました。ただ、私自身がタスクフォース(日本バスケットボール協会改革チーム)のメンバーだったこともあり、タスクフォースの一員でFIBAから派遣されたインゴ・ヴァイス氏に、「ユニバーシアードに向けて準備してくれていい。(ユニバーシアードに)出られると思ってもらってかまわない」とおっしゃっていただけたのは心強かったです。