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【女子バスケ】世界4位の快挙。「小さくても勝てる」ヒントを探る (4ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro  利根川幸秀●撮影 photo by Tonegawa Yukihide

――それが83対71での勝利につながった?

萩原 最初に、「あれ!? おかしいな?」って相手に思わせることができたら、もしかしたらいけるかもしれないと思っていたのですが、そのとおりの展開になりましたね。一度傾いた流れは簡単にはひっくり返らないことがある。それがボールゲームの醍醐味のひとつだと思います。ただ、もう1回やったら負けると思います。たぶん、勝てるのは10回やって2回くらいでしょう。

――準決勝のアメリカ戦で重視したのは?

萩原 (アメリカ代表は)身長が高く、さらに個人能力も高い。走って跳べる選手が揃っていました。アメリカのブレイク(攻撃)になったら、とにかくひとりでも早く(自陣に)戻ること、相手のセカンドチャンスを1本でも減らすことを心がけましたね。

――なるほど。

萩原 メダルを獲るということを重視するなら、「3位決定戦のために主力選手の疲労を最小限に抑える」という戦い方も、選択肢としてはあったんです。スタッフで話し合い、最終的にガチンコでいこうと決めましたが、正直迷いました。

――アメリカ戦はダブルオーバータイムの末、98対102で惜しくも敗れました。

萩原 結果論ですけど、勝てる可能性はあったんです。第1クォーターで30対16とリードすると、アメリカが第2クォーターでゾーンを組んだんです。そこで攻めあぐねた時間帯がありました。もう少しうまく対応できていれば、結果は違ったかなと。

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