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【NBA】今季MVPのステファン・カリーを凌ぐ「真の勝者」は? (2ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 そんなに乱闘が好きなら格闘家に......と思っていたら今シーズン、本当に格闘家になってしまった選手がいた。それは、2003年にレブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャブス/SF)に次ぐドラフト全体2位で指名された経歴を持つ、セルビア出身のダーコ・ミリチッチ(元デトロイト・ピストンズなど/C)だ。アメリカであまり活躍できなかったミリチッチは、2013年にひっそりとNBAから去り、昨年12月にキックボクサーとしてデビュー。格闘家として第2の人生を歩み始めている。

 とにもかくにも、全米中から注目を集めるNBA選手にはパンチやキックではなく、プレーでファンを熱くしてくれることを願うばかりだ。

【第4位】 通算1000勝達成。スパーズ率いるポポヴィッチHCの魅力

 2月9日のインディアナ・ペイサーズ戦に勝利したサンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポヴィッチHCが、NBA史上9人目の通算1000勝を達成した。試合後、「この1勝は特別な勝利か?」と聞かれたポポヴィッチHCは、「ノー。選手たちの功績」とだけ語った。

 ポポヴィッチHCのコメントが本音かどうかは、定かではない。だが、彼がヘッドコーチという立場でありながら、対戦相手のスカウティングをしないのは間違いない。ポポヴィッチHCは以前、「対戦相手の映像を見る理由がない」と語っている。「何も知らないままで試合に臨むのか?」とメディアから念を押されると、「二等辺三角形の二辺の長さが等しいことは知っている」と周囲を煙(けむ)に巻いた。

 ポポヴィッチHCには、こんな信念がある。

「相手チームを気にするより、自チームのことでやるべきことがいくらでもある。最高の形でプレーを組み立てる。誰よりも強い競争心を持つ。48分間、そのふたつをやり通すこと。それが勝てるチームだ」

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