【NBA】後半戦スタート。補強に成功した「勝ち組」は? (4ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by Getty Images

 2月3日、ジョージがツイッターで「March?!」とつぶやくと、「3月に復帰するのではないか?」という憶測がアメリカ全土で飛び交った。実際、ジョージは軽めの1on1やダンクができるまでに回復している。ペイサーズ球団社長のラリー・バードも復帰に関して、「医師が許可し、彼がプレイしたいというのであれば、我々は出場させるつもりだ」とコメント。ファンの期待は高まるばかりだ。ジョージが復帰すれば、後半戦最大のダークホースとなっても不思議ではない。

☆後半戦の見どころはプレイオフ争いだけではない

 対するウェスタンに目を向けると、現在8位に沈んでいるオクラホマシティ・サンダー(33勝27敗)に注目したい。シーズン序盤に2大エース、ケビン・デュラント(SF)とラッセル・ウェストブルック(PG)が相次いで故障したことが低迷の原因だが、それでもプレイオフ圏内に踏み止まっているのは、キャリア最高の活躍を見せたレジー・ジャクソン(PG)の存在が大きい。

 しかし、2枚看板が復帰すると、控えに戻ったジャクソンとチームの間に軋轢が生じた。そこでサンダーはジャクソンを放出し、トルコ出身のエネス・カンター(C)と、テキサス大時代にデュラントとチームメイトだったD・J・オーガスティン(PG)を獲得。特に成長著しい22歳のカンターの加入は大きく、ベンチメンバーのアップグレードに成功したと言えるだろう。現在、デュラントは昨年骨折した右足の再手術に踏み込み、ウェルトブルックも右ほほ骨折の手術で再び欠場しているが、両者はレギュラーシーズン中に復帰が濃厚だ。後半戦の巻き返しに大いに期待できる。

4 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る