【NBA】シーズン総括。レブロン・ジェームズはついに「神」になった (3ページ目)

  • 佐古賢一●解説 analysis by Sako Kenichi
  • 甲斐啓二郎●写真 photo by Kai Keijiro, AFLO

 来シーズンはいよいよ、ヒートが3連覇を狙う年となります。「どのチームがスリーピートを阻むのか」が、最大の見どころとなるでしょう。ヒートは連覇したことで選手の年俸が上がりますから、サラリーキャップの問題も浮上してくると思います。オフシーズン、主力選手がどこへ移籍するのかも楽しみのひとつですね。

 2011-12シーズンはロックアウトの影響による手探り状態の中、若手チームの台頭が目立ち、その結果、レブロン・ジェームズが初の栄冠を手にしました。しかし2012-13シーズンは、実力のある成熟したチームが最後まで勝ち上がったという印象です。クリッパーズ、ナゲッツ、サンダー、ニックス、ブルックリン・ネッツ……勢いのあったチームはどれも、プレイオフで大物食いを見せられぬまま敗退していきました。今のNBAは、勢いだけでは勝てない流れになっていると思います。はたして2013-14シーズンは、どのチームが成熟度を増して、「打倒マイアミ・ヒート」に名乗りを挙げるのか――。気の早い話ですが、今から来シーズンが楽しみです。


取材協力:WOWOW
NBAバスケットボール2012-13シーズン総集編!
ファイナルを中心に今シーズン注目を集めた出来事やスーパープレイの数々をお届け!
【放送日】6月29日(土)午後0:00[WOWOWライブ]
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プロフィール

  • 佐古賢一

    佐古賢一 (さこ・けんいち)

    1970年7月17日生まれ、神奈川県出身。179cm/ポイントガード。北陸高→中央大→いすゞ自動車→アイシン精機。日本を代表する司令塔として活躍し、『ミスターバスケットボール』と呼ばれる。的確な判断力と要所の得点力で、JBLリーグ優勝9回、全日本選手権優勝12回を果たす。2011年に現役引退。
    WOWOW(http://www.wowow.co.jp/sports/nba/)でNBA解説など活躍の場を広げている。現在はJBA理事ナショナル男子を担当。近況はコチラ

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