ウィルチェアーラグビー三阪洋行「現在ラグビーの猛勉強中です」

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 浅原満明/X-1、五十嵐和博●写真photo by Asahara Mitsuaki/X-1、Igarashi Kazuhiro

盛りあげよう!東京パラリンピック2020(34)

ウィルチェアーラグビー三阪洋行選手インタビュー Vol.3

 現役選手ながら、ウィルチェアーラグビー日本代表ではアシスタントコーチを務める三阪洋行。前回は出場したアテネ、北京、ロンドンパラリンピックのお話をうかがったが、今回は日本代表のアシスタントコーチを引き受けるまでの葛藤や、現在の生活についても聞いた。
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5月に千葉県で行なわれたジャパンパラで、ベンチから声をかける三阪氏5月に千葉県で行なわれたジャパンパラで、ベンチから声をかける三阪氏伊藤数子(以下、伊藤)現在、日本代表ではアシスタントコーチを務めていらっしゃいますが、ロンドンパラ後からアシスタントコーチを引き受けるまでの空白2年間は、どうしていらっしゃったんですか?

三阪洋行(以下、三阪)所属チーム(~2014年HEAT、2015年~BLAST)ではプレーはしていましたし、若手の育成にちょっと興味があったので、育成に手を貸したり、新体制の日本代表っていうのも気になっていたので、ちょこちょこ覗いていました。

伊藤 競技に全く関わっていなかったわけではないんですね。

三阪 そうですね。僕が代表現役のときから一緒にやっていた庄子健選手が、「何でもいいから(代表に)関わってこい」っていうのをずっと言い続けてくれたのと、新しい代表がどんなラグビーをしているのかをずっと話してくれていたことが大きかったと思います。僕自身も、興味がなかったと言ったら嘘になるし、心のどこかで関わりたいと思ってはいました。

伊藤 それでも2年間、深く関わらなかったのはなぜですか?

三阪 やっぱりロンドンのトラウマがあって、自分には向いてないと思ったんですよね。指導するとかゲームの采配を振るうなんて。自分の一言で戦局が良くも悪くも変わる緊張感のある世界に、とてもじゃないけど飛び込めないと思っていました。

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