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堂本光一「F1のよさが消えてしまった」今シーズンの新レギュレーションに思うことを語る (3ページ目)

  • 川原田 剛●取材・文 text by Tsuyoshi Kawarada

【ルールのアップデートに期待】

 中東情勢の悪化で、F1は第4戦バーレーンGP(4月12日決勝)と第5戦サウジアラビアGP(4月19日決勝)の中止が決定し、4月はレースが開催されません。その休み期間を利用して、フェルスタッペン選手は4月中旬にはニュルブルクリンクで開催されるGTマシンのレースイベントにも出場するようです。

 4度の世界王者に輝いたフェルスタッペン選手にとって今のF1は純粋にスピードを突き詰めるレースになっていないのかもしれません。大排気量のV8エンジンを搭載したメルセデスAMGのGTマシンでレースをするほうが本能のままに攻めることができ、よっぽど楽しいのだと思います。

 僕自身、今でもF1が大好きだし、すばらしいものだと思っています。でも、新しいレギュレーションのF1はエンターテイメント性とスポーツ性のバランスが取れておらず、うまく共存できていないように見えます。エンタメ要素がやや強すぎるのかなと、個人的には感じています。

 第3戦の日本GPから次のマイアミGP(5月3日決勝)が開催されるまで1カ月以上のインターバルを挟むことになりましたが、その間に国際自動車連盟(FIA)は新しいレギュレーションの課題を分析し、いろいろと対策を考えているはずです。

 過去を振り返ってみると、大きなレギュレーション変更があったシーズンにはさまざまな問題が出てきましたが、それを改善することを繰り返して、F1は世界最高峰のモータースポーツとして発展してきました。

 今回もレギュレーションをアップデートして、エンタメ性とスポーツ性のバランスをうまく取っていってほしい。多少の時間はかかるのかもしれませんが、シーズンが進むにつれて新しいファンと昔からのファンの両方が楽しめるような形にまとめていってくれることを願っています。

<プロフィール>
堂本光一 どうもと・こういち/1979年、兵庫県生まれ。日本人初のフルタイムF1ドライバーの中嶋悟氏がデビューした1987年頃からF1のファンに。現在は東京・日生劇場で主演ミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』(4月7〜29日)が上演中。その後、福岡・博多座(5月6〜28日)、大阪・フェスティバルホール(6月5〜12日)で上演される。公式Instagram @koichi.domoto_kd_51

著者プロフィール

  • 川原田剛

    川原田剛 (かわらだ・つよし)

    1991年からF1専門誌で編集者として働き始め、その後フリーランスのライターとして独立。一般誌やスポーツ専門誌にモータースポーツの記事を執筆。現在は『週刊プレイボーイ』で連載「堂本光一 コンマ1秒の恍惚」を担当。スポーツ総合雑誌『webスポルティーバ』をはじめ、さまざまな媒体でスポーツやエンターテイメントの世界で活躍する人物のインタビュー記事を手がけている。

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